作業

2013年3月20日 (水)

駐輪していたら車に踏まれてホイールが木端微塵のバイクの修理

昨年10月初旬に持ち込まれたロードバイク。

”直して欲しいんですが”とご来店下さいました。見るとホイールが前後ともに木端微塵でした。

なんでも、駐輪していたら自動車に踏まれていたとの事。

作業が立て込んでいましたので”時間がかかりますがよろしいですか?”とお伝えすると、他のお店に修理で預けていたそうですが、一年たっても連絡が無いので見に行くと預けた自転車の上には段ボールや荷物が積まれていて、、、

で、数キロ離れたNRSまで自転車担いで歩いて持ってこられたという事でした。

バイク自体、かなり古いものでアルミフレームのフロントフォークがカーボンで、グレード的にはミドルグレードのバイク。

とにかく車に踏まれているので何がどうなっているか解りませんし、元通りにするにはかなりの金額になる事をお伝えしました。

すると、ご存命なのですが、おじい様の思い出いっぱいのバイクとの事で、修理費用が高くなっても直して欲しいとのご希望で。

クライアントのおじい様は、皆生のトライアスロンを始めて開催された方との事。

皆生のトライアスロンは、我が国で最初に開催されたトライアスロン。という事は、日本にトライアスロンを始めて持ち込まれた方という事。

で、お預かりして修理をお受けすることにしました。

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3600
取りあえずバイクを洗車してフレームやパーツの状態をチェック(洗車は整備の基本です)。4見覚えがあるような、聞いたことがあるような、ないようなフレームブランド。
5wWレバー。まだデュアルコントロールレバーは存在していませんでした。

6洗車が完了しました。ここから修理作業の開始です。

木端微塵なホイールはバイクをお預かりするときに、お持ち帰りいただいていているのでバイクの動作チェックは出来ません。

まず、ホイールを調達しなければと思い、安くあげるためにWH-R501を発注しました。

カーボンなフロントフォークは目視では異状ありませんでしたが、念のためビルダーの所に行く用事を作ってついでにフォークをチェックして頂きました。

するとビルダーがフォークを手に取って開口一番”これ650Cだね”と。

”えっ!?”と私。カーボンのフォークは結構ボリュームがあったのと、最初から固定概念で700Cと思い込んでいました。

そうなるとWH-R501は使えません。650Cの安価なロード用の完組も自分の知っている限り存在しません。

クライアントは学生さんなので、修理代金は極力低く抑えなくてはなりませんし。

手組となると、マレーシアや中国で組まれている完組より高くなりますが、仕方が有りません。

クライアントにその旨を伝えて承諾を得て、650Cのクリンチャーホイールを組むことに。

しかし、650Cで手組に使えるリムが中々ありません。

こういう時は、日本で一番ホイールを組んでいるPAXさんに相談という事で、連絡を入れると何とかありそうと返信が来ましたので早速リムをオーダー。

時間はかかりましたが、ティアグラハブにDTチャンピオンスポークで650Cクリンチャーリムで組み上げました。

その間に、色々とチェックしているとどうも色々とパーツが車に踏まれた際に歪んだりしています。

まず、カンパの大道具を召還して、ホイールを装着してRD台座のチェック。見事に歪んでおりました。

14続いてエンドチェック。エンドは何とか歪んでいませんでした。フレームセンターもOKでした。10rdディレイラー台座は目視で歪んでいるのが解ります。

アルミフレームですが、※リプレースエンドではないのでRD台座チェックに使うディレイラーハンガーツールで修正しました。

11650c26in700c650cpaxホイールが無いと、RD台座のチェックが出来ませんので洗車の後、まずホイル組から着手しました。
13paxハブはティアグラ。リムはPAXさんから取り寄せました。
15rd
ホイールを装着してRD台座のチェックと修正。かなり曲がっていました。

ホイールを装着して、ワイヤーを新品にしてと順番に各パーツをつないで行くと、ブレーキの動きがおかしいです。

フロントブレーキは完全にセンターシャフトから歪んでいるのと、リアブレーキもリターンスプリングがヘタっていて動きが非常に悪いです。

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これはもう、交換しかやりようがありません。ティアグラのブレーキアーチに交換しました。

作業台の上で、ダウンチューブのWレバーでシフト調整するために、クランクを回すとペダルがグニャグニャとします。

ペダルも、車に踏まれて歪んでいたのでこれも交換に。

チェーンは、一年も放置されていて酸化してしまっていたので、チェーンも交換。

一通り、組み立てが完了しました後、外で実走チェックをすると歪んでいるのはペダルだけではなくクランク自体も歪んでいる事が判明。

シマノ600のクランクはとっくに廃版です。

調べるとチェーンライン的に、FC-2300(SORAの下位グレード)が使えることが解りました。

クランクの交換に伴いBBもチェーンラインの合うスクエアテーパーの新品に交換。

結局お預かりしてから修理完了に二か月近くかかり、修理代金も¥8万を超えてしまいましたが、クライアントには非常に喜んでいただけました。

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※リプレースエンドは、フレームにダメージが及ばないように少しでも力が加わると曲がる様に出来ていますの

で、リプレースエンドが曲がったら必ず交換してください。曲がったモノを曲げ直したりとかするとリプレース

エンドがいきなり折れたりしますので。
また、最初からリプレースエンドが曲がっているものもあるようです。
正確には、フレームエンド自体が歪んでいて、結果そこに取り付けられるリプレースエンドが曲がった状態にな

ります。
それをリプレースエンドに力を加えて曲げたりすると、そのうちもれなく折れることになります。
リプレースエンドが曲がる様な事はしていないのに、いきなり走行中にリプレースエンドが折れる事をチョクチ

ョク耳にしますが、それはリプレースエンドがいつどの段階かわかりませんが、フレームが歪んでいるのをごま

かすために、リプレースエンドを曲げているのです。
走行中にディレイラーがエンドが折れることにより脱落すると重大な事故につながります。
リプレースエンドを曲げる事は、絶対にやってはいけません。

※リプレースエンドは、フレームにダメージが及ばないように少しでも力が加わると曲がる様に出来ていますので、リプレースエンドが曲がったら必ず交換してください。

曲がったモノを曲げ直したりとかするとリプレースエンドがいきなり折れたりしますので。

また、最初からリプレースエンドが曲がっているものもあるようです。

正確には、フレームエンド自体が歪んでいて、結果的そこに取り付けられるリプレースエンドが曲がった状態になっています。

それをリプレースエンドに力を加えて曲げたりすると、そのうちもれなく折れることになります。

リプレースエンドが曲がる様な事はしていないのに、いきなり走行中にリプレースエンドが折れる事をチョクチョク耳にしますが、それはリプレースエンドがどの段階かわかりませんが、フレームが歪んでいるのをごまかすために、リプレースエンドを曲げているのです。

走行中にディレイラーがエンドが折れることにより脱落すると重大な事故につながります。

リプレースエンドを曲げる事は、応急処置以外で絶対にやってはいけません。

もし、最初からリプレースエンドが曲がっている状態で、新品のリプレースエンドに交換しても曲がっているようでしたら、それはフレーム自体が歪んでいるという事です。

2013年1月12日 (土)

105ハブ・マビックオープンプロを使ったブルベ用手組ホイール

105_2


ブルベを愛好されてる西宮のK田様。

以前から何回か、消耗品のブレーキシューの購入に来られていた。
ブルベ用のバイクに関しては、この様なオーダーをこなしたりしているのでそれなりに理解しているつもり。

現在も3月下旬予定でブルベ用クロモリを一台打ち合わせ中の状態。

K田様はBASSO(クロモリ)にお乗りでコンポーネントは5700の105。ホイールはユーラス。

以前から手組ホイールに興味をお持ちだったようで。

ブルベ用のホイールは、パンク時のリペアを考えてクリンチャーの手組ホイールのマストであるマビックオープンプロでチョクチョク組むことがある。

ブルベは下りでスピード出さないしね。ガッツリロードで走るんなら安全性から言ってチューブラーしか組みませんと言うスタンスなんだけど。

アベレージが時速30㎞に満たない通勤ライドやブルベでは、リスクが低いと言う事でクリンチャーで組んでいる。

ロードでガッツリ走る人は、トレーニングでもクリンチャータイヤのリスクを考えた方が良いと思う。

チューブラーは、タイヤの交換が面倒だけど、それで安全が担保されているので。みんな、自転車以外に仕事が別にあるんだし。落車しないで済むのを落車して、仕事に差し支えたりとか考えてみてください。

ブルベ用は、少しでも軽く空気抵抗を少なく軽く、強くという事で、CX-RAYを使う事が多いのだが、なんせシルバーで一本¥380とかしちゃう。ブラックだと¥530とか。

まぁ、マビックのアルミスポークが一本¥2000ぐらいだったはずなのでアルミスポークより軽くて空気抵抗が少なくて軽いから、それ考えるとCX-RAYは安いんだけどね。

そこで、軽さと強さと予算を鑑みてK田さんはコンポーネントが105という事もありハブを105でスポークをDTコンペティションでニップルを標準のブラス(真鍮)ではなくDTアルミニップルで行くことに。

オープンプロはリム重量が450g超えちゃってるのと105ハブも軽くないので、ホイールを持った重量は重くなったが、外周部分のニップルをアルミに替えてあるので実走行では、かなりの軽量化になっている。

ブラスニップルからアルミニップルは¥1800のアップチャージで可能。

スポークテンションは100㎏/f。
Nrs品質を保証するNRSのステッカー

105ハブ・DTコンペティションスポーク・マビックオープンプロ・DTアルミニップルで締めて¥43338。

標準のブラスニップルなら¥41538で行けます。

NRSのホイールは振れ取りは、生涯無償。地方発送可能です。

その他、各種手組ホイールのお問い合わせもお気軽に。nrs*n-rs.com(*を@に変えて下さい)

カンパもOKです!

2013年1月11日 (金)

昨年4月に販売したジャイアントDEFY ADAVCED1

Defyadvancde

去年販売したGIANT DEFY ADVANCED1(ジャイアント デファイ アドバンス1)。

もう、去年4月に販売した完成車をアップしたりとかもはやブログではないと言う突っ込みありがとうございます(笑)。

ジャイアントのカーボンフレームはざっくり二種類でTCRとDEFY。ちょっと乱暴かもしれないけど。

Compositeとかも追加されてるんだけど、Compositeに関してはまたそのうちという事で。

TCRは完全なるレース用でクランクもコンパクトクランク(アウター50Tのインナー34T)ではなくノーマルクランクと呼ばれるアウターギヤ52Tのインナーギヤ39Tが標準となっている。

なので、基本TCRお買い上げの方はコンパクトクランクへの交換が必須。

DEFYはと言うとコンパクトクランクが標準となっている。また、ホイールベースがTCRよりもDEFYは長めにとってある。

元々フロントギヤは、アウター53Tのインナー44Tとかが主流で、リアも5速や6速だった時代はローギヤが21Tとか大きくても23Tとか。それでアルプスとか登ってたわけで。

自分も初めて買ったロードレーサーのフロントギヤは53T×44Tでローギヤも6速のリアも21Tで六甲山にトライして二回ぐらい足をついた経験がある。

今回のDEFYは2011年モデルで、たまたま一台だけ自分が乗れるサイズがジャイアントのクリアランスで安くなっていたので仕入れた。

売れなきゃ自分で乗りゃ良いんだしと。まぁ、乗らないんだけどね。

で、展示してたら女性が来店されて、トライアスロンを始めたいんだけど自転車の相談と言う感じで来店されて。

自分は、選手をやめた後に遊びでトライアスロンもやっていた。ショートに二回参加しただけだったけど。それまでもこんなバイクを組んだり
Kestrelこんなこと言ったりしてるぐらいなので  トライアスリートのバイクを作ったりとか普通にしている。

他店購入のトライアスロンバイクの整備と言うか、マトモに組まれていないトライアスロン専門ショップを標榜するところが組んだバイクをマトモにしたりとか。

そもそも、トライアスロン用バイクと言うのは存在しない。っえ!?ヤバいこと言った?秘密なの?

TT用バイクかロードバイクにDHバーを付けただけの完全なるロードレーサーしか存在しない。

なんでもそうなのだが、それ専用と言ってしまうと商売的に売りやすいという事が多々あって。

トライアスロンバイクに関しては、これも読んでもらうと色々とね。

ジャイアントは現在主流のトップチューブがフロントからリアにかけて斜めに下がっているスローピングフレームのやりだしっぺであり、完成させたメーカーである。

ジャイアントのスローピングフレームはコンパクトロードデザインと呼称していて、極端にトップチューブをスローピングさせることにより、剛性アップと軽量化と、サドルの上げ下げとステム長を調整することにより少ないフレームサイズで多くのライダーに合わせる事が出来るようになっている。

今回来店された女性のK見様。NRSオリジナルフィッティングすると60のステムを付ければジャストサイズで行けると解った。

それと、K見さんがDEFY ADVANCED1に一目ぼれ状態で。

今一台FOCUS CAYOが作業で入っていて、フィッティングもご希望だったのでフィッティングして、セッティングを見るとドンピシャの状態で。伺うと〇イオレーサーを受けておられたとか。あれってお高いですよね?NRSオリジナルフィッティングは¥5000で、NRSで購入される方は、もれなく無償です。

NRSオリジナルフィッティングは三か所のデータを測るだけで、ストライクゾーンのセッティングもしくは適正フレームサイズを算出できます。

K見様のフィッティングを反映したセッティングとサイクルPCやWボトルゲージ、LED類を装着した状態のDEFY ADVANCED1。

Defy_advanced1_2
ステムの位置が高いが、これはわざと。一般の女性の場合体幹の筋肉が弱い傾向にあるのでステム位置はサドルと平行から高めが基本。この状態で、入っているスペーサー分を全てスパッとカットしてしまえば見栄えはかなり良くなるんだけどね。

まぁ、見栄えよりも実際に走ってどうかが重要なので。

・DEFY ADVANCED1¥265000(コンポアルテグラ・アルテグラカーボンペダル付・ホイールDTチューブレス)
・ボトルゲージ ミノウラ ¥846×2 ¥1692
・サイクルPC キャットアイCC-RD400DW ¥9800
・ミニポンプ パナレーサー ¥2500
・ジャイアントフォールディングツール¥1800
・スペアチューブ¥900
・LEDコンボ ¥3465

NRSフィッティングとフィッティングに基いたセッティングによる適正ステム長への交換とアルテグラカーボンペダルを全て無償で合計¥285157也。

NRSでは、完成車販売は全て無償でフィッティングして、ロードバイクは適正ステム長への交換も無償です。

クロスバイクも適正フレームサイズを無償でフィッティングして、お選びいたします(これ重要)。

もちろん、アフターサービスも完璧です。

購入後、調整に関しては生涯無償です。

各種クレジットカード・スルガ銀行バイクローンもご利用に慣れます。

今年のジャイアントのTCRやDEFYはさらに進化していて、全てDi2対応で機械式を使う場合もシフトワイヤーが内臓式となっている。

これで、去年モデルと値段が上がっていないと言うね。

NRSでロードバイクを購入される場合、フィッティングが無償なのとそれを反映するステム交換を含めたセッティングも無償。

って言うか、ステムの交換なしでロードバイク売ったことありません。

サドルは5,6センチぐらい簡単に上げ下げできるけど、ステム長は、5㎜単位で調整するところだから。

完成車のロードバイクを販売するときに、適正ステム長への交換をしないで販売するとかとてもじゃないけど無理です。

2013年1月10日 (木)

アメリカンクラシックハブセラミックベアリングアップグレードキット入荷

StreetFighterに始まりSUPERZIPP・SUPERENVEとアメリカンクラシックハブを使用したホイルビルドは100セットに近い。

アメリカンクラシックハブは、ハブの耐久性云々をチョクチョクお問い合わせ頂くのだが確かに2005年以前にフリーに問題があり、リコールと言うのがあった。

リコールとはメーカーが正式に問題を認め回収すると言う工業製品としては珍しくないケース。

11速をリリースしたばかりの某社のチェーンなど、発売後に四ケタの品番の下一ケタが00から01に販売店に何の通告もなくそっと変えていたりとかお約束で(トップグレードコンポでそれを二代続けてやった)。で、それまでのコネクトピンが使えなくなったりとか。

リコールをメーカーが上記のチェーンを作っているメーカーと違いちゃんとしているところは工業製品を作っている会社としては、真っ当なわけで。

現在は、そのリコールのあったフリーは、特許を取得する方法で完全に回避されている。

ついでに、もう一つ特許を抑えているようで、アルミフリーボディーのスプロケットの付く部分の溝がシマノ・SRAMタイプだと使っているうちにスプロケットが駆動の力により、フリーのスプロケットが抜けなくなるぐらい変形して、交換することになってしまう。

現在の形式のフリーはシマノが開発したカセットフリーと言う名称のタイプで
それまでは、ハブはハブ単体で、ボスフリーと呼ばれるフリーボディーとスプロケットが一緒になったモノをハブにねじ込んで使うと言うもの。長くそれがスタンダードだった。

その構造だと、ハブがハブシャフトを支えるためのベアリングと、そこにフリーボディーにもベアリングが付くため構造的に重くなってしまう。

そこでシマノは、ハブにフリーボディーを直接付けて、一体構造とすることにより軽量化と強度アップと言う二つを実現させた。それが現在のカセットフリーだ。

当時は、カンパを初めとするハブは(日本だとサンツアーや三信)ボスタイプと呼ばれる旧来型でレジナと言うボスフリー専門のメーカーが有ったぐらいメジャーだった。

自分は、最初に買った片倉シルクのスポルティーフがシマノ600のカセットフリーで、その後に買ったナショナルの(パナソニックでは無い)Espressoと言うシュパーブプロがアッセンされたロードがボスフリータイプなのだったが、レースに出るのにマビックOR7(オロと読む)で組んでもらった決戦用ホイールは、シマノ600(現行のアルテグラ)でフリーはもちろんカセットフリーだった。

当初のカセットフリーは、スチールボディーでスプロケットもスチールで、トップギヤがロックリングを兼用しており、全てのギヤが一枚一枚独立した状態だったので、コースに合わせて自由自在にギヤを入れ替えたものだ。6速だったけどね。

重量的にはと言うと、ボスタイプのフリーを付けたハブと、シマノカセットフリーだと完全にカセットフリーの方が重量的に軽くて、カンパが作っていたオールアルミのボスフリーやサンツアーが出していたアルミフリーのウイナーを付けたりしても、スチールスプロケットを付けたシマノのカセットフリーの方が重量的に軽かったと言う。

ただ、当時のシマノの広告には、その重量面やスプロケット構成の変更のしやすさなどは全く触れられえていなかった。

なので、一般的には持って軽いアルミボスフリーが決戦用フリーとして徴用されることが多かった。

カンパのアルミボスフリーは文字通り決戦用で、良くて1000㎞。大体それまでにラチェットがかからなくなり、使用不可になると言うキワモノパーツでもあった。

そして、カセットフリーの特許が切れる一か月前ぐらには、サンツアーからカセットフリーのラインナップが出ていたり(発売は特許が切れた直後)、現行のフリーボディーのシステムが一部安価なものを除き全てカセットフリーになった事からその優位性が見て取れる。

話が大きくそれてしまってすまない。

アメリカンクラシックは、リコール問題などを特許を取得する方法で完璧に回避しており更にアルミフリー本体のシマノ・SRAMタイプが抱えるスプロケットの溝の部分が変形する問題をこれまた特許申請中?の方法で回避している。

ハブ一個に二つも特許抑えてるなんて、多分アメリカンクラシックだけ。しかもラージフランジで軽量。Photoこの、フリーボディーの変形の問題は、カンパは当初から予想していたのか溝が深いので発生しない。

シマノは、軽量にするために7850デュラ以降フリーボディーをチタンで作っているが、それでもスプロケットの溝が変形するケースがあるので、アメリカンクラシックが押さえている特許が切れるのを虎視眈々と待っている状態。

で、今日の本題。

アメリカンクラシックのセラミックベアリングのアップグレードキットが入荷しています。
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前後6個セットで¥29400。ステンレスのベアリングキットが¥13230なのでそれと比較すると高いとはいえなかも。

ハブのベアリングの抵抗に関しては、こんな感じなのだが(読みにくいのはスマソ)それでも敢えてセラミックベアリングかと言うとホイールの剛性アップに寄与するからである。

なんせ、700Cと言う大口径の車輪を真ん中で支えているんだから、そこの剛性を上げる事はかなり効果的。

取りあえず、ワンセット入荷しているので(以前の代理店では一年かかっても入荷しなかった)人柱的な意味で、最初の作業は工賃なしでやっちゃいます。

StreetFighter・SUPERZIPP・SUPERENVEユーザーの方。

カートリッジベアリングなので、ベアリングを打ち替えてしまえば、他は何もしていないのに即ホイールの戦闘力をさらにアップさせることが出来ます。

これからアメリカンクラシックハブを使ったNRS決戦用ホイールの購入を考えておられる方も最初からセラミックベアリングで行くのも良いかもしれません。

ちなみに、作業にはこんな工具を使います。うちではカンパの大道具に次ぐ高額なツールのベアリングプーラーとインストーラー。
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元々マビックキシリュウムのベアリング交換のためにリリースされたもの。

キシリュウムのベアリングの交換もセラミックへのアップグレードも含めてお問い合わせくだされば対応いたします。
高精度で、ハブを痛めることなく交換が可能です。

他のカートリッジベアリング(シールドベアリング)ハブもほとんど対応していますので、お問い合わせください。 nrs*n-rs.com (*を@に変えて下さい)

2012年12月 1日 (土)

ZUNOW Z1の修理とオーバーホール

まだまだ暑い、9月の初旬か中旬に来店された尼崎のS井様。
”チョットバイクを見て欲しいんですが”と。”なんかおかしいんです”と。

とりあえず作業スタンドにバイクを載せる。?妙にフロントセンターが長い。
なんか変。ってか、フロントセンターがどう見ても600㎜超えてる。

フレームは今は無きZUNOW Z1。こういう作業する時は作業前のビフォーをブログ的には撮るべきなんだが、それどころではない状態だったので。

バイクを作業スタンドから降ろしてフロントブレーキをかけて前後にバイクを揺するとフロントフォークがグラグラ。なんじゃこりゃ?

ヘッドのガタかと思いとりあえずヘッドを確認するとそんな感じではない。

ヘッドパーツはこれも今は無きカンパCレコード。スレッズのヘッドパーツ。

なんか、明らかにフォークがおかしい。

ステム抜いて、ヘッドパーツばらしてフォークを抜くと、、
Photo_4Photo_5Photo_7
ステアリングコラムが抜けかけと言うか折れかけと言うか、、、

もうZUNOW自体はブランドだけの状態で、元の人かはとっくに自分で工房始めてるし(ナカガワやエンメ・イデア)結局、いつもフレームを作ってもらってるビルダーにお願いして、修理可能かどうかを問い合わせ。。

可能ならばやってもらってダメならフォークのみ作ってもらう問う事で取りあえずフォークを送ることに。

聞くと、工程的にはフォーククラウンに最初にステアリングコラムを溶接して、その後ブレードを付けるので、その逆は出来ないと。

送ってしばらくしたらビルダーから修理可能と連絡が。

後で解った事だが(ビルダーの所に行く用事があり、直接話を聞いた)今回のZ-1ステアリングコラムは腐食とかではなく、溶接不良と言うか、仮溶接の状態のままだった可能性があると((( ;゚Д゚)))
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ZUNOWは色々なデザインのフレームやスギノのテンションディスクの元になったバイオシートの考案や、Wレバーしかなかった当時、雲台を使ってレバー一本でフロントとリアをシフトできるモノを考案したりと、色々と革新的な工房だったのだが、実際の中の作業は結構荒かったらしい。

クロモリのエアロフレームの時に、ヘッドパイプの後ろに整流板を付ける工作が多く見られたがZUNOUWのそれは、鉄板を左右から溶接しただけで、ヘッドパイプとの境目はあまりに酷く塗装屋さんがそのまま塗ってクレームがつくのが嫌なのでパテを盛って継ぎ目を滑らかにしていたそうだ。

自分は、ZUNOWの吊るしフレームの”ラウロ”を事故ってフレーム潰した時に、オーダーフレームが出来上がってくるまでの間乗っていたが、安い割に(ラウロは当時¥8万弱ぐらい)シートステーがモノステーだったりとかっこ良くて、乗り味はクセが無くその前に組んだMozerみたいにBBウイップしまくりとかなかったので気に入っていたんだが、、、

ここからは完成したZUNOW Z1と色々な画像を。

Z1まず、フォークの修理が終わってフレームにフォークを取り付けたところ。

ここから、オーバーホールに取り掛かることになった。
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コンポーネントが7400デュラ。ハブはグリスアップをしたら玉当たりがスルスルに。
自分も選手時代に7400を使っていた。7400デュラハブをGP-4リムで組まれたホイールは5年間で10万キロ(レースは含まず)雨の中も走ってノーメンテナンスで最終的にはフリーのラチェット音が消失しても全く何も問題なく、次の人に貰われていった。
選手の時は、フルタイムワーカーだったので練習以外で自転車を弄る時間など、ましてやハブのグリスアップをする時間などなかった。

Zunow_z1_5作業完了したZUNOW Z1。フォークの色が違うのはご愛嬌。
W2_2空気抵抗軽減目的でトップマウントされたWレバー。シフトワイヤーは内臓。
内臓だから中にインナーチューブが入ってるだろうと思ってワイヤー切ったらインナーチューブなどなく、ただ通してあるだけだったと言う。
Uci_2トップマウントのWレバーから内蔵されたシフトワイヤーはこんな感じでハンガーに。
このハンガーがこれまたw UCIが一発でアウトにしたチネリのエアロハンガー。
Photo_83

7400_2コンポーネントは7400デュラ。

TsxチューブはコロンバスTSX?知らないパイプ。

ZunowZUNOWのシンボルデザインのハチドリのマークの入ったヘッドチューブ。

Photo_9艶めかしいシルエットのフォーククラウン。ZUNOWの刻印入り。

Photo_10こんな感じでブレーキワイヤーはハンドル内蔵。

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P1040274_2
凝りに凝ったラグ。ラグがブレーキワイヤー内臓の小物も兼ねている。強度確保とデザインが両立されている。

Zunow_2Z1_2Z1_3Xこのあたりのシートステーブリッジの処理はナカガワと酷似している。

Ziゼッケン固定用ダボにインフレーター(ポンプ)も付けられるようになっている。

Photo_16Zunowa1ステムにもZUNOWの刻印入り。

Ssc206リムは非正規流通品マビックSSC。よく現在のマビックの完組ホイールにSSC SSCとやたら入っているが、本来はこのリムの事をさす。これは、ブルーリムでまさに競技専用供給品で、正規に流通していなくてたまにウエムラパーツさんにあったりしても20年ぐらい前で二本で¥6万とかしてた。SSCと入った黒いものは結構流通していたが、別物。ちなみにこのブルーのSSCのリム幅を18㎜にしたTT用リムのCX18を選手時代決戦用として使っていたが、軽くて剛性があり、値段が高いことを除けば文句のつけようのないリムだった。

CX18は世界初のエアロロードレーサーであるベルナールイノー駆る”ジターンエアロ”に使われていたリムでもある。

SSCもCX18も現在でもバリバリ通用するリムなのだが、残念ながらクレメンセタエキストラNo1と同じように、良いモノでもビジネス的な理由で生産されていない。

フォーク修理のついでにオーバーホールをしたクライアントが阿波一に行かれた感想。

おかげ様で、本日の淡路島一周は、晴天にも恵まれましたが、何より、スムーズに走るバイクのおかげで気持ちよく完走できました。

後は、本人の脚力だけです~”

もう、フレームもホイールも生産されていない貴重なもの。
末永く安全に乗っていただきたいと思いました。

2011年4月18日 (月)

伊丹のM村様CAAD9フィッティングと初めてのビンディング

伊丹にお住いのM村様、バイクを見てほしいと問い合わせてこられたのは3月の中旬に入ってすぐ。その後、来店されてどのような事をすればいいかをお話しした。ロードバイクを買ったは良いが、そこから先がまったくご自身でわかっておられなかった。

ほとんど乗っていないそうでバイクはとても綺麗だった。フィッティングにかかる費用(¥3000)と時間(30分以内)を説明。フィッティングを反映させるセッティング(¥3000)。フィッティングの結果、ステム長があっていることは稀なので、ステム代金。もし肩幅を測って、ついているハンドルバーと合わなければバー代金(¥4280~)と交換代金(¥2000)がかかることを説明。

フラットペダルだったので、ビンディングを提案。走るならサイクルPCもあったほうが何かと良いで、ケイデンス付きワイヤレスのキャットアイCC-RD400DW(¥9800、取り付けは¥2000)を勧める。

で、ビンディングにすることが決まり、靴とかは25年来のお付き合いのあるウエムラサイクルパーツさんを紹介して、膨大な種類の中から予算と足に合うものを買ってきていただくことに。サイクルPCは取説さえ読んでやれば簡単にできるので、その旨伝えてお持ち帰りいただいた。

作業が完了して、来店いただきシューズにクリートを取り付けた。そして、店内でビンディングペダルへのステップインとリリースを練習。そのあと、店の横の交通量の少ない道で走ってもらってポジションとクリート位置の確認。クリートをノギスを使って微調整。

フィッティング前Photo_5

フィッティング後

Photo_6

ステムを長くして、ハンドルバーは肩幅に合わせて420から400に交換。サドルは30㎜近く上げた。

今回の作業

・フィッティング¥3000
・セッティング¥3000
・ステム交換 90→105 ¥5000
・バー交換 400 バー代金¥4800+交換工賃¥2000+バーエンドカット¥2000=¥8800
・バーテープ交換 ¥2500
・ビンディング 105 ¥6000 
・クリート調整 ¥3000
・サイクルPC CC-RD400DW¥9800
合計¥41100也

2011年3月20日 (日)

長野のT林様BASSOリビルド

長野のT林様。お問い合わせをいただいたのは昨年の10月下旬。

NRSのHPを見てバイクをオーダーしたくなったと。ネットで買ったBASSO バイパーにお乗り。ポジションや組みつけに不安をお持ちだった。

とりあえずフィッティング(¥3000)をしてみましょうということで、メールで測り方を伝えて、その結果を教えてもらいセッティングデータを算出してお送りした。

その結果、フレームサイズ的には問題なかったが(シートピラーで調整できる範囲)、ステム長があっていないことが判明。

フレームがサイズは合っていることがわかったので、リビルドをすることになった。リビルドとは、オーバーホールを超える作業のこと。文字通り作り直す。バイクを完全にばらしてフレームの状態にする。そして、フレームビルダーのもとに持ち込みアライメントチェック。狂っていて、修正できるのであれば修正。塗装が傷んでいれば再塗装。以前ALANをリビルドした時、エンド幅が126mmだったので130mmに広げて再塗装してリビルドしたことがある。今でもバリバリ走っている。

BASSOは、三回ほど落車をしているとのことだった。ビルダーの元にフレームの状態にして持ち込んで定盤に乗せてアライメントチェックをしてもらった。幸いアライメントは狂っていなかったが、ビルダーが持っている、完璧にセンターの出たホイルを装着すると左右でクリアランスが違う。チェーンステーがずれている事がわかった。チェーンステーはずれてはいるが、芯は出ているとのこと。普通、チェーンステーのホイルの左右のクリアランスが違っていればエンドを修正して左右のクリアランスを均等にしてしまう。それは、チェーンステーが正しい位置に溶接されている場合には有効だが、今回のようにずれている場合は、エンドをいじることでかえって悪化させてしまう。この辺りは、フレームを治具に乗せないとわからない。ショップレベルでの対応では(フレームを乗せる定盤を持っているショップを自分は知らない)出来ないことだ。

送られてきたBASSO。まずはばらす前に洗車(¥5000)をする。

Basso

結構コテコテに汚れていた。

Photo_3 洗車後。

Photo_4  Photo_5 Photo_6

そして、洗車が終わったらフレームだけの状態にするためにばらす。

スクエアテーパーBBが固着していて外れなかったのでこういうやり方で工具を固定して外した。その前に浸透潤滑剤をスプレーして一日置いた。Bb 案の定、組みつけ時のグリスが劣化していて錆びついて固着していた。グリスは、劣化すると結局グリスを塗っていないのと同じ状態になる。Bb_2 NRSでは10年以上前から、あまり取り外さないところのネジ山にはグリスではなくてロックタイトを使っている。ロックタイトは、グリスと違って嫌気性の接着剤なので、空気が遮断されると硬化して緩みを防ぐ。グリスは、経年劣化するとその役目を果たせなくなり、錆びついたりする。そして今回のように錆びついて固着したりする。昔ながらの組み付けでは、グリスを多用するのがお約束だったのだが。ちなみに昔ながらのショップが使う組み付けに使うグリスは芋グリスと言って一キロ¥500円ぐらい。ロックタイトは、50mlで¥3000以上するし数種類を使い分けなければならない。NRSでは3種類のロックタイトを使用している。ペダルをクランクに固定する時とかには、グリスを使うんだけどね。でも、芋グリスは使わないよ。

ビルダーでのアライメントチェックが完了したのでパーツを組み付ける前にペイントロックを施す。ペイントロックはガラスコーティングと違い、塗装を傷めない。

Photo_7

ペイントロック後。

Photo_8 ペイントロックは、NRSでも最近流行っているガラスコーティングを導入しようと思って調べた結果、かえって有害だと言うことが判明したので、その代わりになるものとして知人からサンプルをもらったもの。非常によかったので、ペイントロックを上回るクリスタルロックを導入した。

クリスタルロックというのは、イギリスのビンテージカーのオリジナルの塗装を守るために使用されているもの。イギリスの気候で半年から一年塗装を守り、光沢を保つ。室内保管の自転車ならどんだけ持つんだよと。ちなみに200mlで¥10万しますw

クリスタルロック処理は、新品のフレームに施工する場合¥5250となっています。今お乗りのバイクに施工する場合は、フレームだけの状態にしてもらって、塗装表面についている汚れを落とす必要があります。NRSでやる場合は+¥5000です。

Basso93

完成重量は、9.3kg。ホイールは http://nrs.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/t105cx-rayf20-c.html 当然チューブラー。タイヤは、ツールドフランスでも実績のあるベロフレックスカーボン。NRS通常価格¥11000で今回は、ホイル購入者特典で一本¥9850。

5700_105

フレームをビルダーにチェックしてもらい、ペイントロック(現在はクリスタルロック)処理をして、ホイルを新しく作り(チューブラー)、グレードアップしたパーツ(ティアグラから105に)を完璧に組み付ける。生まれ変わったBASSOバイパー。

T林さんは手が小さいとのことなので、純正シムをかませた。これでレバーを約10mmバーに近けることができる。

15600 作業期間、約一か月。今回のリビルド代金、しめて¥181588也。

2010年10月 3日 (日)

新潟のK様サーベロ、作業完了

http://nrs.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/kr3-team-3964.html でアップしている新潟のKさんのサーベロが仕上がった。

Photo シートチューブのリペアにより、シートピラー径が27.2に変わったのでサドルは取り付けていない。

Sram_red SRAM REDとサーベロR3TEAMとZIPP。全て、ツールドフランスを制している。

Sram_redfd7800kmc クランクは、EASTON EC90。チェーンは、KMC。スプロケットは、7800デュラ。

ブレーキとハンドルバーがOnebyEsuのカーボン。そこにSRAM RED(FDのみ7800)を換装して総重量は、6.4kgアンダーと出ました。

Photo_2 重量を測るときに合わせたサドルとシートピラー。

Time ペダルは、ペダルのないバイクの組み付け時に使っている、古いTime(TIMEじゃないよ)チタンマグネシュウムを取り付けて測りました。

このペダルは、クラブチーム時代に代理店から供給を受けた思い出深いものです。このペダルを使って、シマノレーシング・エプソンボスコ・アラヤレーシングなどの強豪チームに混じって近畿ロード(鈴鹿サーキット120km)個人15位(クラブチーム最高位)団体で2位になりました(本当は優勝だったんだけど大人な事情で、、、)