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2012年12月 1日 (土)

ZUNOW Z1の修理とオーバーホール

まだまだ暑い、9月の初旬か中旬に来店された尼崎のS井様。
”チョットバイクを見て欲しいんですが”と。”なんかおかしいんです”と。

とりあえず作業スタンドにバイクを載せる。?妙にフロントセンターが長い。
なんか変。ってか、フロントセンターがどう見ても600㎜超えてる。

フレームは今は無きZUNOW Z1。こういう作業する時は作業前のビフォーをブログ的には撮るべきなんだが、それどころではない状態だったので。

バイクを作業スタンドから降ろしてフロントブレーキをかけて前後にバイクを揺するとフロントフォークがグラグラ。なんじゃこりゃ?

ヘッドのガタかと思いとりあえずヘッドを確認するとそんな感じではない。

ヘッドパーツはこれも今は無きカンパCレコード。スレッズのヘッドパーツ。

なんか、明らかにフォークがおかしい。

ステム抜いて、ヘッドパーツばらしてフォークを抜くと、、
Photo_4Photo_5Photo_7
ステアリングコラムが抜けかけと言うか折れかけと言うか、、、

もうZUNOW自体はブランドだけの状態で、元の人かはとっくに自分で工房始めてるし(ナカガワやエンメ・イデア)結局、いつもフレームを作ってもらってるビルダーにお願いして、修理可能かどうかを問い合わせ。。

可能ならばやってもらってダメならフォークのみ作ってもらう問う事で取りあえずフォークを送ることに。

聞くと、工程的にはフォーククラウンに最初にステアリングコラムを溶接して、その後ブレードを付けるので、その逆は出来ないと。

送ってしばらくしたらビルダーから修理可能と連絡が。

後で解った事だが(ビルダーの所に行く用事があり、直接話を聞いた)今回のZ-1ステアリングコラムは腐食とかではなく、溶接不良と言うか、仮溶接の状態のままだった可能性があると((( ;゚Д゚)))
Zunow_z1_3





Zunow_z1_4

ZUNOWは色々なデザインのフレームやスギノのテンションディスクの元になったバイオシートの考案や、Wレバーしかなかった当時、雲台を使ってレバー一本でフロントとリアをシフトできるモノを考案したりと、色々と革新的な工房だったのだが、実際の中の作業は結構荒かったらしい。

クロモリのエアロフレームの時に、ヘッドパイプの後ろに整流板を付ける工作が多く見られたがZUNOUWのそれは、鉄板を左右から溶接しただけで、ヘッドパイプとの境目はあまりに酷く塗装屋さんがそのまま塗ってクレームがつくのが嫌なのでパテを盛って継ぎ目を滑らかにしていたそうだ。

自分は、ZUNOWの吊るしフレームの”ラウロ”を事故ってフレーム潰した時に、オーダーフレームが出来上がってくるまでの間乗っていたが、安い割に(ラウロは当時¥8万弱ぐらい)シートステーがモノステーだったりとかっこ良くて、乗り味はクセが無くその前に組んだMozerみたいにBBウイップしまくりとかなかったので気に入っていたんだが、、、

ここからは完成したZUNOW Z1と色々な画像を。

Z1まず、フォークの修理が終わってフレームにフォークを取り付けたところ。

ここから、オーバーホールに取り掛かることになった。
74007400126r
コンポーネントが7400デュラ。ハブはグリスアップをしたら玉当たりがスルスルに。
自分も選手時代に7400を使っていた。7400デュラハブをGP-4リムで組まれたホイールは5年間で10万キロ(レースは含まず)雨の中も走ってノーメンテナンスで最終的にはフリーのラチェット音が消失しても全く何も問題なく、次の人に貰われていった。
選手の時は、フルタイムワーカーだったので練習以外で自転車を弄る時間など、ましてやハブのグリスアップをする時間などなかった。

Zunow_z1_5作業完了したZUNOW Z1。フォークの色が違うのはご愛嬌。
W2_2空気抵抗軽減目的でトップマウントされたWレバー。シフトワイヤーは内臓。
内臓だから中にインナーチューブが入ってるだろうと思ってワイヤー切ったらインナーチューブなどなく、ただ通してあるだけだったと言う。
Uci_2トップマウントのWレバーから内蔵されたシフトワイヤーはこんな感じでハンガーに。
このハンガーがこれまたw UCIが一発でアウトにしたチネリのエアロハンガー。
Photo_83

7400_2コンポーネントは7400デュラ。

TsxチューブはコロンバスTSX?知らないパイプ。

ZunowZUNOWのシンボルデザインのハチドリのマークの入ったヘッドチューブ。

Photo_9艶めかしいシルエットのフォーククラウン。ZUNOWの刻印入り。

Photo_10こんな感じでブレーキワイヤーはハンドル内蔵。

P1040273_3
P1040274_2
凝りに凝ったラグ。ラグがブレーキワイヤー内臓の小物も兼ねている。強度確保とデザインが両立されている。

Zunow_2Z1_2Z1_3Xこのあたりのシートステーブリッジの処理はナカガワと酷似している。

Ziゼッケン固定用ダボにインフレーター(ポンプ)も付けられるようになっている。

Photo_16Zunowa1ステムにもZUNOWの刻印入り。

Ssc206リムは非正規流通品マビックSSC。よく現在のマビックの完組ホイールにSSC SSCとやたら入っているが、本来はこのリムの事をさす。これは、ブルーリムでまさに競技専用供給品で、正規に流通していなくてたまにウエムラパーツさんにあったりしても20年ぐらい前で二本で¥6万とかしてた。SSCと入った黒いものは結構流通していたが、別物。ちなみにこのブルーのSSCのリム幅を18㎜にしたTT用リムのCX18を選手時代決戦用として使っていたが、軽くて剛性があり、値段が高いことを除けば文句のつけようのないリムだった。

CX18は世界初のエアロロードレーサーであるベルナールイノー駆る”ジターンエアロ”に使われていたリムでもある。

SSCもCX18も現在でもバリバリ通用するリムなのだが、残念ながらクレメンセタエキストラNo1と同じように、良いモノでもビジネス的な理由で生産されていない。

フォーク修理のついでにオーバーホールをしたクライアントが阿波一に行かれた感想。

おかげ様で、本日の淡路島一周は、晴天にも恵まれましたが、何より、スムーズに走るバイクのおかげで気持ちよく完走できました。

後は、本人の脚力だけです~”

もう、フレームもホイールも生産されていない貴重なもの。
末永く安全に乗っていただきたいと思いました。

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