« 2012年10月 | トップページ | 2013年1月 »

2012年12月

2012年12月29日 (土)

京都のI中様 エクタープロトンを9000デュラエースでリビルド

9000
京都のI中様。エクタープロトンのリビルド。

元はこれ。http://www.n-rs.com/imanaka_extor_proton.html
クランクがノーマルだったので、それが辛いという事で9000デュラエースのコンポーネントへの更新も含めてFD位置をノーマルからコンパクトに変更することに。

リビルドですな。

色は、この色がお気に入りとの事で同じ色に。ちなみにこの色はランエボのカラーらしい。

クロモリは、再塗装することでがらりとイメージも変わるし、新車然に生まれ変わらせることが出来るのも良いところ。

初めての9000で、テクニカルマニュアル見ながらチェックチェックダブルチェックしながらの組立で、いつもより時間がかかった。
テクニカルセミナーは来年だしね。

クロモリに7800デュラでStreetFighter履かせた状態で8.6㎏だったのが今となっては軽いとは言えないキシリュウムを履かせて7.8㎏になったのは驚いた。

9000は11速化に伴い、チェーンを薄くするとともにフリーの幅も変わっている(広がった)。

そのため、従来のシマノ10速以下対応のフリーボディーの付いているホイールは全て使えなくなった。

クライアントは、SUPERZIPPをお持ちなので、それで行きたいところなのだがアメリカンクラシックのシマノ11速対応フリーボディーが2012年の8月末に出る事が代理店で確認は出来ているが、入荷の具体的なスケジュールは現状解らない状態。

マビックのホイールには、分厚いスプロケットスペーサーが付いているがこれを抜いてやることでシマノ11速に対応できると言う事で。

マビックは、このバイクに使っているZMSでコンポーネントメーカーを目指すが、そのまま有線で進化させればいいものを二台目のメカトロニックで電波式にしてしまい、電源もディレイラープーリーで発電させてしまうと言う画期的なモノではあったが、シフトしてほしい時にシフトしないで、シフトしなくていい時にシフトするとかでもう代理店の人も連日の苦情の電話で胃が痛かったと言う状態で。

自分も99年のツールド北海道で、雇われたプロチームのスペアバイクにメカトロニックが付いていて。毎朝連日のように調整していたら、最終日には何故か使えるようになっていたが。

マビックがコンポーネントメーカーとして、将来的なより一層の多段化を予測していて、スペーサーを入れていたとした先見の明があると言うか。まぁシマノは13速の特許を既にゴホンゴホン、、、

話がそれてしまってすまない。

9000を組み上げた感想は、シマノの技術力に恐怖すら覚えると言った感じ。
Di2の9070は機械式よりも重量が軽くなるとの事で、こんなものが来シーズンプロシーンで使われるとか、シマノ無双になってしまうのではないかと思うほど、他のパーツメーカとのパワーバランスが崩れてしまうと思うのは自分だけだろうか?

おまたせノシ 以下、画像と紹介。

PhotoFD位置の変更と再塗装が終わり、クリスタルロック施工中の組立前のエクタープロトン。

             Photo_2

クリスタルロックの輝きがヤバス!ガラスコーティングではこうはいかない。

Photo_10
Bbfd再塗装でBBに塗装が結構乗っていたのでカンパの大道具召喚してBBのタップ作業。フェイスカットもやった。
M23_2チネリのM23と言うブリッジ。翌断面形状で斜めに下がったデザインで、バックの剛性を上げつつリアブレーキに完全に隠れてしまうエアロブリッジだ。チネリは、http://nrs.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/zunow-z1-7f7a.htmlに出てくるようなクロモリフレームのエアロな小物を作っていた。エアロハンガーはUCIに一発アウト食らっちゃったけどね。後、エアロなフォーククラウンもある。それは、先月組んだDi2専用なエクタープロトンに使われている。それは近いうちにアップしますので。

50341675pcd9000110クランクは50×34。167.5㎜。クランクのPCDは9000デュラより110㎜のみになり、チェーンリングを変えることによりコンパクトからノーマル、TT用まで幅広いギヤに対応する。

111225121921232511速12-25。12~19までフルクロスで21.23.25と言う歯数構成。18Tが欲しいと思う人は多いはず。

Smbb9000cxSM-BB-9000。評判の悪かった(重量が重い・動きが渋い)が改善された。でも、サードパーティーのセラミックなどと比べると動きはまだ渋い。これはベアリングではなくダストシールの関係。CXにも使えるシーリングをシマノは譲らなかったという事か。以前より二回り以上コンパクトになった。以前のBBツールだと合わないので、SM-BB-9000にはツールのアダプターが付いている。
Rd
艶めかしいカーブを持つRD。
Fd直付けFD。今回はノーマル位置だったものをコンパクトに直付けの位置を変更をした。機械式だが、Di2と同じサポートボルトをセットするようになっている。
1675qr167.5のクランク。中々入荷しなかったと言うか、作ってなかった。多分初回ロット。造られたと思ったら55×44だったり。

よく見るとQRコードのようなものが刻印されている。カンパがシールでこれを結構前からやっているが、刻印だと剥がすことは出来ないから、生産から流通まで全て把握できる。そのうち盗難にあったものもこれを利用するようにすれば。

Photo_12非常にタッチが軽くなったブレーキ。7900のブレーキがガッツンブレーキだったのに対して、非常にコントローラブルになっている。画像にはないが、デュラデュアルコントロールレバー(STIレバー)によるシフトタッチも7800デュラ並みに軽かった。7900が出てすぐに飛びついた自分はそのシフトタッチの重さにがく然とした。

Photo_13捨てる箱にここまで、、、

既に9070のオーダーも頂いているが、なんせまだ流通していないもので(汗)

今回のリビルドは、ハンドル・ステム・サドル・シートピラーはそのままで、ホイール・タイヤとチューブが持ち込み。

トータルでクリスタルロック込、プレシーズンキャンペーン適用で¥225919也。(。´・д・)エッ、この金額で大丈夫なのか?っと言う感じでして、、、頑張りましたw






2012年12月23日 (日)

カンパニョーロ2013プレシーズンキャンペーンのお知らせ

今年もカンパニョーロジャパンからプレシーズンキャンペーンのお知らせメールが届きました。

登録ショップは、カンパニョーロジャパンからデリバリーされる指定パーツ(消耗品)の価格が20%offとなります。

もちろんNRSも登録ショップです。

ワイヤー・ブレーキシュー・ベアリング等々。

グリスアップなども20%オフにしちゃいます。

期間は1/10~2/11の一か月間。

チョット告知が遅れてしまって、カンパニョーロジャパンからデリバリーされるキャンペーン適用のパーツ20%offは12/26までの発注分となります。

ワイヤーやブレーキシューなどはストックがありますので大丈夫かと思います。

ついでに便乗的な感じで、NRSの提供サービスの洗車オイルアップやグリスアップなどの作業も20%にしちゃいます。

シマノ・SRAMもプレシーズンキャンペーンとして20%オフにいたします。

必ず”プレシーズンキャンペーンで”とお申し出ください。

NRSでは、フライングで本日23日より開始いたします。

年内は30日まで営業しております。年始は6日からです。

新しい年、新しいシーズンに向けてこのキャンペーンをぜひご利用ください。

学割との併用は出来ません。ってか、学割やってたのか?ハイ、先月から始めましたw

学生証を提示いただければ、パーツ・作業工賃全て10%offとなります。

作業工賃に関しましてはホームページに掲載しておりますのでご覧ください。

訂正追加
20%offは洗車オイルアップとグリスアップとなります。パーツに関しては、チェーン・ワイヤー・ブレーキシュー等の消耗品のみになります。

他の作業やオーダーフレームに関しましてはプレシーズンキャンペーンの主旨と違いますので、キャンペーン適用にはなりません。

とはいえ、新春ですし学割と一緒位には頑張ります。

2012年12月11日 (火)

SUPERENVEの価格変更のお知らせ

Superenve

今年一月にこのブログで告知したSUPERZIPPを超える性能のSUPERENVE

先月あたりから、工程を変更し(手間を増やした)より性能向上を果たした。

なので、価格の方をこのご時世ですが1割少々値上げとなりました。

試走用のホイールは、今年の最初の方に組んだものなので古い工程で組まれている。

古い工程で組まれたものに問題があったわけではなく、より高性能を目指すために工程を変更したもの。

新しい工程で組まれたSUPERENVEは、価格改定された分以上の性能向上を果たしている。

初期性能はもちろんだが、その初期性能を状態を維持管理しやすくなっている。

新しい工程で組まれた試走用ホイールも近いうちに組むつもりです。

2012年12月10日 (月)

加古川のOT様、最新のカーボンフレームからクロモリロードへ

Photo”兵庫県加古郡稲美町のOTともうします。自転車歴はかれこれ30年の47歳です。

ロードレーサーに乗りはじめてから20年ほどになります。

鈴鹿ロードレースなど草レースに出たことはありますが、(しかもビギナークラスで)いつも真ん中からやや後ろぐらいの成績です。かといってグランフォンドなどの長い距離が得意なわけでもなく、ヒルクライムも苦手です。

子どものころから、運動はできませんでしたし、潜在的な持久力もなさそうです。
ここ1年ほど比較的練習する機会にめぐまれ、昨年のツールド沖縄シニアクラスで、そこそこの成績をとることができました。私にとっては画期的な成績です。

しかしながら、レース(草レースですが)にでる年齢としては、そろそろ終盤にさしかかったように思われます。

あと2年ほどは頑張ってみたいと考えています。2年頑張るために自分への励みになるよう、プロの組み上げた自転車に乗ってみたいとおもいました。

思えばいままで、満足なサイクルショップに出会ったことはないように思います。

現在、FOCUSのCAYOに乗っています。(force仕様です)とてもよいフレームだと評判ですし、長距離は比較的楽に走れるような気がします。しかしなんとなくスピードが乗っていかないような気もしています。

メーカーによって、乗り味が変わるものなのかどうかもよくわかりませんが、
アルミなら走るような気もするし、GIANTのTCRSL2なんて良さそうな気もしますし。

CAYOを組み直してもらったうえで判断しようか。ホイールを変えればいいのか、いろいろと悩んでいます。

あと2年悔いのないような自転車に乗ってみたいのです。
自分の技量は、おいておいての話ですが、よろしくお願いいたします。
私の夢はレースで集団ゴールすることです。(もちろんビギナークラスですが)”

お問い合わせを頂いたのは、去年のゴールデンウイーク真っ只中。

まずは、フィッティングされては如何?という事で、フィッティングをするとフレームサイズなどは合っていた。サドル高は弄った。

そして、トレーニングメニューもご提供した。

”昨日はありがとうございました。今日、タイムとりも兼ねて乗ってきました。
サドルを下げたことで足がスカスカとよく回るようになりました。
自転車も扱いやすくなり、コーナーも前より怖くなくなりました。
明日から本格的にトレーニングに励みたいと思います。
ありがとうございました。”

提供したステージワンのトレーニングメニューを12週間こなされ、キッチリと良い状態に。

NRS手組ホイールもご注文頂いていた。

アルテグラハブにアルミ最軽量チューブラーリムであるクロノF20(380g)にスポークは最高で最強のスポークであるCX-RAY。元々キシリュウムのチューブラーにお乗りだったが、手組ホイールがお気に召したようなのとトレーニングが順調にステージ2になったところで今年に入り、最新のカーボンフレームであるフォーカス CAYOに不満を感じ始められクロモリフレームのオーダーのご相談を頂いた。

ちなみにCAYOはこれ。
Cayo良いカーボンフレームのバイク。ミルラム仕様。

それを超えるべく、作るクロモリフレームは軽さを求めたいので、そういう方向で作ることに。

コンポーネントはSRAM RED。ホイールはSUPERENVEで。

色で皆さん悩まれるのだが、とりあえずビルダーにオーダーを出すだけ出して色はフレームの生地が仕上がって塗装屋さんに入るまで時間の猶予があるので。

ちなみにフレームの生地はこんな感じPhoto_2これはカイセイのギガパイプを使ったフレーム(今回のオーダーとは違うもの)。

オーダー内容は以下の通り。

”下りが怖くない自転車。下りが苦手。コーナーが苦手。直進安定性の高いもの。

登り性能はあまり求めない。

5時間ぐらい走ってあまり疲れないもの。

今乗っているフォーカスCAYOが平地を走っていて、縦の突き上げがきつい。

オーソドックスなスチールらしい乗り味。”

寸法的な事は、こちらでフレームサイズとトップチューブ長は算出して後はビルダーにお任せ。

あまり細かい寸法を指定すると、その寸法に制約されるために肝心の走行性能で失うものが出てくることがあるから。

色は、結局KOGA MIYATAのブルーで行くことに。

出来上がったバイクは煌びやかなブルーで塗装屋さんグッジョブ!

さらにフレームにはクリスタルロック施工をしているので光沢マシマシ。

Photo_3ストレートフォーク

8630rパイプはカイセイ8630R

Nrsハンドルバーは、NRSチューンで不要部分をカットしてある。

Bbbbtig美しいフィレット溶接されたBB周り。国産マスプロメーカーだとこの部分がTIG溶接だったりする

Photo_4フィレット溶接(ラグレス)の美しいヘッド周り

完成重量は7.39㎏。クロモリロードが重いと言ったのは誰だ?

以下のような感想を頂いた。

” おもえば、11か月前にエクタープロトンレッド仕様、SUPERENVEを作っていただきました。

その後、いくつかのことが重なり、なかなか感想を述べるにいたりませんでした。ひとつは自分の体調のこと、仕事と生活面での変化があり、ようやく、このたび感想を述べることとなりました。

もうひとつの要素は、ホイールがスーパーENVEでは、自分の経験の域からは、かけ離れすぎて、よくわからなかった事もあり、このたびようやくクロノ20をはかせてみてわかりました。

エクタープロトンは最高のバイクです。まっすぐ走って、おもうように曲がり、コーナーリングが怖くありません。ブレーキもよく効きます。

あたりまえのことのようですが、すくなくとも、TIMEのRXR URTEAMよりも、よく走ります。本当によく走ります。

スーパーENVEにつきましては、自分の技量と脚力では、よくわかりません。すいません。アルミリムのホイールとカーボンリムのホイールは、自分の技量では、比較することができません。もっと練習して違いがわかるようになったら、また、レポートしたいと思います。”

TIMEと比べてとが、過分な評価かもしれないが、手足の長さと走りの要望にに合ったクロモリオーダーフレームやセッティング、組み付け。

これらが全て満たされると、こういう感想になるということなのかもしれない。

2012年12月 2日 (日)

タクリーノ COZMA(コズマ)

Photo
先月、作業してると電話が。
出ると”上坂ですが”と。”おー久しぶり~”と自分。

上坂とは、自分はクラブチームで彼はモリ工業のファクトリーチームの選手で
同じレースを何度も走ってた。まぁ、ほとんど引きずり回されてたんだけどw

上坂は、あまりみんな知らないけれど全日本実業団インディビデュアルパーシュートで優勝していたり、ソウルオリンピック選考のTOJの前身である国際ロード大阪大会で外国の選手二人で逃げ切ってあわや優勝とか。

テレビ中継見てたらアナウンサーが”とんだ伏兵が!”と絶叫していたのを覚えている。

自分は、その直前の同じくソウルオリンピック選考のレースで中継のテレビカメラが倒れてきて激突と言うありえない事故で、直後はたいしたことなかったんだけど、結局入院して膝の手術とか色々と。

そんな上坂からの電話で”タクリーノのルブリカントの売り込みかな?”と思って作業に区切りつけて待機。

久しぶりな上坂との再会は、まぁ雑誌とかでチョクチョク見てるのであんまりどうこうは無いんだけど。

そしたらルブリカントじゃなくてフレーム持ってきました。それがタクリーノのCOZMA。

COZMAは、前に一日20万件?ヒットがあると言うブログ主であるKinoさんがBBタップとフェイスカットで持ち込まれて作業していた。

その時に、色々と文字通り見て触って作業してとして”良く出来たフレームだな~”と思っていた。

これで¥20万でお釣りがくるのがさらにすごい。ほとんど塗装工場しか持たない欧米ブランドにしちゃうと¥40万ぐらいになるのに。

まぁ、上坂には選手時代に借りがあるし、良いフレームなのでそのうち売れるだろうし一番目立つところに展示すると言う条件で、サイズも色も変えてくれると言うので仕入れることに。

モノ的には作ってるのは世界のフレーム工場である台湾でベルギーのE社のフレームを作っている同じ工場。

なので石畳などの走行性能がかなり良いと。

なんせ、上坂の実業団チームの選手が購入して使っているので間違いはない。

タクリーノCOZMA(コズマ)。
http://www.speedcog.com/Products/cozma.htm
現在ストックはSサイズで色は人気のアジロブルー。もう新潟の方に売れちゃってますが直ぐ入荷しますので。

購入される方は、もちろんNRSフィッティングをして(無料!)適正フレームサイズに変えたり、ステム長、サドル高、ハンドル幅で組み上げます。

遠方の方もOKです。NRSフィッティングでジャストサイズにして甲のダンボールバイクパックを購入していただきますが、それに入れれば前後輪とサドルを抜けば送れますので、メンテナンスも心配ありません。

Photo_2ヘッドは、下側が1-1/4で上側が1-1/8と上下異形ベアリングとトレンドを抑えてある。ヘッドパーツはFSA No42が標準装備されている。
Rc403大胆なデザインのシートチューブ。リアセンターは405mm。

Torayca_t700scフレーム素材は、TORAYCA T700SCを使用。中国製じゃなく安心の日本の東レ製カーボンクロス。

Photo_3ワイヤー類は、全て内蔵。ちゃんとインナースリーブが通っている細かい作り。
Photo_4シートクランプは肉薄カーボンで、ピンはチタニュウムと言う、こういう目立たない所にまでコストをかけているところから、このフレームの出来のよさの片鱗がうかがえる。

Photo_5タクリーノCOZMA(コズマ)のシンボルマークである勝間南京は現在の大阪市西成区玉出町付近(旧勝間村)が原産の日本固有のカボチャです。実は小さいのですが、粘りがありしまっている。
それをさして小づくりでムチムチっとした女性を「こつまなんきん」と呼んだそうです。
コンパクトでグラマラスなタクリーノCOZMA(コズマ)フレームにピッタリだと思い命名された。

世界第一戦級のカーボンモノコックフレームを味わってみては如何ですか?

フレーム価格¥199500(Ajiro Color)¥モノホワイト・モノブラック¥189000

販売価格はお問い合わせください。nrs*n-rs.com(*を@に変えて下さい)。






2012年12月 1日 (土)

ZUNOW Z1の修理とオーバーホール

まだまだ暑い、9月の初旬か中旬に来店された尼崎のS井様。
”チョットバイクを見て欲しいんですが”と。”なんかおかしいんです”と。

とりあえず作業スタンドにバイクを載せる。?妙にフロントセンターが長い。
なんか変。ってか、フロントセンターがどう見ても600㎜超えてる。

フレームは今は無きZUNOW Z1。こういう作業する時は作業前のビフォーをブログ的には撮るべきなんだが、それどころではない状態だったので。

バイクを作業スタンドから降ろしてフロントブレーキをかけて前後にバイクを揺するとフロントフォークがグラグラ。なんじゃこりゃ?

ヘッドのガタかと思いとりあえずヘッドを確認するとそんな感じではない。

ヘッドパーツはこれも今は無きカンパCレコード。スレッズのヘッドパーツ。

なんか、明らかにフォークがおかしい。

ステム抜いて、ヘッドパーツばらしてフォークを抜くと、、
Photo_4Photo_5Photo_7
ステアリングコラムが抜けかけと言うか折れかけと言うか、、、

もうZUNOW自体はブランドだけの状態で、元の人かはとっくに自分で工房始めてるし(ナカガワやエンメ・イデア)結局、いつもフレームを作ってもらってるビルダーにお願いして、修理可能かどうかを問い合わせ。。

可能ならばやってもらってダメならフォークのみ作ってもらう問う事で取りあえずフォークを送ることに。

聞くと、工程的にはフォーククラウンに最初にステアリングコラムを溶接して、その後ブレードを付けるので、その逆は出来ないと。

送ってしばらくしたらビルダーから修理可能と連絡が。

後で解った事だが(ビルダーの所に行く用事があり、直接話を聞いた)今回のZ-1ステアリングコラムは腐食とかではなく、溶接不良と言うか、仮溶接の状態のままだった可能性があると((( ;゚Д゚)))
Zunow_z1_3





Zunow_z1_4

ZUNOWは色々なデザインのフレームやスギノのテンションディスクの元になったバイオシートの考案や、Wレバーしかなかった当時、雲台を使ってレバー一本でフロントとリアをシフトできるモノを考案したりと、色々と革新的な工房だったのだが、実際の中の作業は結構荒かったらしい。

クロモリのエアロフレームの時に、ヘッドパイプの後ろに整流板を付ける工作が多く見られたがZUNOUWのそれは、鉄板を左右から溶接しただけで、ヘッドパイプとの境目はあまりに酷く塗装屋さんがそのまま塗ってクレームがつくのが嫌なのでパテを盛って継ぎ目を滑らかにしていたそうだ。

自分は、ZUNOWの吊るしフレームの”ラウロ”を事故ってフレーム潰した時に、オーダーフレームが出来上がってくるまでの間乗っていたが、安い割に(ラウロは当時¥8万弱ぐらい)シートステーがモノステーだったりとかっこ良くて、乗り味はクセが無くその前に組んだMozerみたいにBBウイップしまくりとかなかったので気に入っていたんだが、、、

ここからは完成したZUNOW Z1と色々な画像を。

Z1まず、フォークの修理が終わってフレームにフォークを取り付けたところ。

ここから、オーバーホールに取り掛かることになった。
74007400126r
コンポーネントが7400デュラ。ハブはグリスアップをしたら玉当たりがスルスルに。
自分も選手時代に7400を使っていた。7400デュラハブをGP-4リムで組まれたホイールは5年間で10万キロ(レースは含まず)雨の中も走ってノーメンテナンスで最終的にはフリーのラチェット音が消失しても全く何も問題なく、次の人に貰われていった。
選手の時は、フルタイムワーカーだったので練習以外で自転車を弄る時間など、ましてやハブのグリスアップをする時間などなかった。

Zunow_z1_5作業完了したZUNOW Z1。フォークの色が違うのはご愛嬌。
W2_2空気抵抗軽減目的でトップマウントされたWレバー。シフトワイヤーは内臓。
内臓だから中にインナーチューブが入ってるだろうと思ってワイヤー切ったらインナーチューブなどなく、ただ通してあるだけだったと言う。
Uci_2トップマウントのWレバーから内蔵されたシフトワイヤーはこんな感じでハンガーに。
このハンガーがこれまたw UCIが一発でアウトにしたチネリのエアロハンガー。
Photo_83

7400_2コンポーネントは7400デュラ。

TsxチューブはコロンバスTSX?知らないパイプ。

ZunowZUNOWのシンボルデザインのハチドリのマークの入ったヘッドチューブ。

Photo_9艶めかしいシルエットのフォーククラウン。ZUNOWの刻印入り。

Photo_10こんな感じでブレーキワイヤーはハンドル内蔵。

P1040273_3
P1040274_2
凝りに凝ったラグ。ラグがブレーキワイヤー内臓の小物も兼ねている。強度確保とデザインが両立されている。

Zunow_2Z1_2Z1_3Xこのあたりのシートステーブリッジの処理はナカガワと酷似している。

Ziゼッケン固定用ダボにインフレーター(ポンプ)も付けられるようになっている。

Photo_16Zunowa1ステムにもZUNOWの刻印入り。

Ssc206リムは非正規流通品マビックSSC。よく現在のマビックの完組ホイールにSSC SSCとやたら入っているが、本来はこのリムの事をさす。これは、ブルーリムでまさに競技専用供給品で、正規に流通していなくてたまにウエムラパーツさんにあったりしても20年ぐらい前で二本で¥6万とかしてた。SSCと入った黒いものは結構流通していたが、別物。ちなみにこのブルーのSSCのリム幅を18㎜にしたTT用リムのCX18を選手時代決戦用として使っていたが、軽くて剛性があり、値段が高いことを除けば文句のつけようのないリムだった。

CX18は世界初のエアロロードレーサーであるベルナールイノー駆る”ジターンエアロ”に使われていたリムでもある。

SSCもCX18も現在でもバリバリ通用するリムなのだが、残念ながらクレメンセタエキストラNo1と同じように、良いモノでもビジネス的な理由で生産されていない。

フォーク修理のついでにオーバーホールをしたクライアントが阿波一に行かれた感想。

おかげ様で、本日の淡路島一周は、晴天にも恵まれましたが、何より、スムーズに走るバイクのおかげで気持ちよく完走できました。

後は、本人の脚力だけです~”

もう、フレームもホイールも生産されていない貴重なもの。
末永く安全に乗っていただきたいと思いました。

« 2012年10月 | トップページ | 2013年1月 »