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2012年2月16日 (木)

カンパニョーロEPSテクニカルセミナー

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行ってきましたカンパニョーロEPSテクニカルセミナー。

場所は

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堺産業振興センター。

カンパニョーロジャパンテクニカルセミナーは、欠かさず受講している。NRSの売り物のメインが正しい情報とノウハウに裏付けられた技術だからね。

そんなお店が、技術講習会に行かないでどうするの?ってことで、2006年なんか、のじぎく兵庫国体競技役員執務とバッティングしてしまって、名古屋会場までのぞみに乗って受講したりとか。

二年ほど前から、セミナーでの撮影・録音が禁止されたのでラップトップPCを持ち込み、プレゼンをテキストでtypeしている。

去年ラップトップPCは人に譲ったので今回は“メールに音楽、インターネット、これすべて出来ません”がキャッチコピーのテキストtype専用機”ポメラ”を投入。

畳むと文庫本サイズなので、最近はこいつをバックに標準装備して持ち歩いている。

実は、自分は頸椎障害の関係で利き手である左手人差し指と親指の感覚がないため、利き手でない右手で字を書くため非常に筆記が遅く、かつ汚い。また、左手で筆記していた時に右脳で記憶していた漢字やらなんやらが右手で筆記すると左脳を使うために、ほとんど浮かばないうえに文章がスッチャカメッチャカになる。そのため、公認上級自転車コーチの体育協会の論述形式の筆記試験は、障害があると言う事でラップトップPCを持ち込んでテキストをタイプしてFDに入れて提出と言うのが認められた。同期のラモス瑠依さんも日本語の筆記が怪しいのでパソコンでと言う事なので認められたそうだ。

なので、今日の記事はテクニカルセミナーで聞き取ったものを、ただテキストにメモ(type)しただけの部分がほとんどなのでご容赦を。

EPS(electric・power・shift)はカンパニョーロらしさに電子的な機構をプラスしたという考え

EPSは電動とは表現せず、電子式と表現している

親指レバーはレバー3 中指レバーはレバー2 ブレーキがレバー1

これは、機械式のエルゴパワーを踏襲したもので、レースと言う極限状態でワンレバーワンアクションと言うシンプルかつ確実な動作をさせると言うカンパニョーロのポリシーに則ってEPSでも採用された

エルゴパワーの見た目の大きさがEPSは機械式より大きくなったように見えるが実際に握ると大きさは変わらない

昨年11月の2012カンパニョーロジャパンテクニカルセミナーで軽くEPSに関してプレゼンがあったのだが、その時にやたらと防水を強調するので、かえって心配になった。

それは、外装機械部品なら防水は当たり前だという考えがあるから。Di2は防水なんて一言も言ってないし。しかし、これは日本と言う四季がある国で機械に携わる者特有の考えのようだ。

その機械部品にとって過酷な環境で開発されたDi2は、その考えの元に特にIP規格に関係なく、標準で防塵防水設計されている。

EPSの防塵防水はIP67(International Protection、数字の一桁目が防塵性で二桁目が防水性)防塵性は6段階で6 防水は8段階で7

8は完全に水に浸して永久に完全動作する事

ちなみにDi2はIPに関して特に明示はない。

EPSは、2003年に発売直前まで行ったが、サエコチームのチームカーがルーフにバイクを載せて雨の中、時速100キロ~150キロで移動したら浸水が発生したので、プロジェクトを見直したため販売が遅れた

ちなみに(ちなんでばかりだな)イタリアの工業製品と言えば自動車。その中のフェラーリの逸話の一つに、フェラーリを買ったオーナーが雨漏りがするのでフェラーリにクレームを言ったら“フェラーリは晴れた日にお乗りください。雨の日はロールスロイス等いかがでしょう”と言われたという話がある。

EPSがIP67なのは、市販のスポーツカーとは違い純粋なレーシングパーツであるためだろう。フェラーリでもF1は、雨漏りなんてしないしね(笑)キッチリIP67と明示しているところは、工業製品としてのカンパニョーロらしさを感じる。

NRSの見難いホームページの掲示板をチェックしている人は知っているのだが、カンパのEPSに関しては、2002年の時点でNRSは確実な情報を掴んでいた。

元同期のロード選手であり、現在は自動車の開発エンジニア(R32GTRのアテーサETSを開発した一人)をやっている親友が特許関係の資料を調べていて、見つけた特許にこいつがあった。

Campa2おもに製造法に関する特許らしいが、”electronic”と入っているので、2002年の時点でカンパは、シマノよりも早く着手し特許を取得していた。

EPSは電動ではなく電子式と定義している

スイッチのアナログ信号をパワーユニットでデジタル信号に変えて、動作に移す

バッテリーはパワーユニットという EPSの制御システムも入っている パワーユニットなので、取り外して充電というわけには行かない

月2000キロ走行で一ヶ月に一回充電 充電は約500回可能(使用状況による)

充電プラグはマグネット式コネクト ソフトウエアのアップデートもこのコネクタで行う

多段変速はレバーを長押しする事によってトップからローまで一気にシフトする事が可能

モビスターチームで選手から非常に好評を得ている

2012年はUCIプロチームで4チームが使用する

モビスターとロットは全員 ユーロップカーと他1チームはトップ選手のみ

カンパニョーロのサプライを受けている全チームがEPSを使いたいと希望するが、チームがサプライされているフレームがEPSに対応していない場合があるので、それらのチームは機械式を使う

EPSはレコードとスーパーレコードの二種類

チェーンのたすき掛けが可能になっった

フロントディレイラーはオーバーラン機構(オーバーシフト)がある

リアメカは、トップ側5枚のみオーバーランする

電気モーター・ポジション・リゾルバにより誤差は0.05ミリ

インターフェースは、LEDを多色発行させることによって様々な情報を得ることができる

バッテリーの状態を走行中でも5段階で知ることができる

バッテリー残量は、交通信号と同じ色でグリーン→グリーン点滅→イエロー→レッド点滅→レッドで減っていき、最終的にアラームが鳴る

インターフェースとパワーユニットには、DTI(デジタル・テック・インテリジェンス)が付く

バッテリー残量ゼロで充電時間は4時間 継ぎ足し充電可能

シャットオフマグネット

システムをシャットオフする場合に差し込む

これをパワーユニットに差し込むと全てのシステム動作が停止する

輸送時はつけない事を推奨(状況による)

バッテリー充電器は、電圧110Vから200V対応 シガライター用もある

取り付け

必要工具は機械式と変わらず、ケーブルランマグネットガイドのみ必要

・EPSはケーブルがインナールーティングのみ
・コネクターを外すには、コネクター取り外し専用工具が必要
・他は機械式と変わらない

フレームとの適合性

・BBはJIS、イタリアン、PF、BB30に対応
・FDクランプバンドは新型を使用する
・社外品のクランプバンドはFDのオフセットが変わる可能性があるので基本不可

リアエンド内側からトップギヤのクリアランスに指定数値範囲がある

クランクはEVOとチェーンリングに入った物のみ対応

アテナのパワートルクとコーラスのウルトラトルク及びコンパクトクランクに現在は対応していない

コネクター接続時、内部に不純物(ホコリ、油、汗、水等)は避ける

チェーンラインは43.5

パワーユニット装着時はシャットオフマグネットを挿入

コネクター内部は6芯

パワーユニットを片方だけボルトを止めて仮止めから取り付け作業スタート

パワーユニットは振動減衰ラバーを取り付ける

BB内部を通すケーブルはアクスルの上をはわす 下をはわしてはいけない

上記までの一連の取り付け作業の模様は、すでにカンパニョーロウエブサイトに動画がアップされている

FDのクリアランスは、機械式と一緒だが、あまり近づけすぎると、動作確認の際にチェーンリングに接触して破損する可能性があるので、3ミリ以上でやる

チェーンがついていない状態で動作確認する

調整

・リアメカ初期設定 アウタートップで左右のモードボタンを長押し
・トップギヤとセカンドギヤで操作して記憶させる
・ロー側は、10段目(セカンドギヤ)に移動させて11速との間で調整

その後、モードボタンを押して記憶させる

プーリークリアランスは、アウターローで5ミリから7ミリ

FDの調整

・インナーローでFDのりセット
・ブルーのREDが点滅するまで二つモードボタンを長押し
・位置が決まったら左のモードボタンを押して記憶させる

メンテナンス

IP67だが洗車時、水の高圧噴射はだめ

サーモプラスチックに攻撃性のないクリーナーを使う

バッテリーが9V以下になると動作が停止する

使用していなくても半年に一回は充電する

保管は35℃以上は避ける 日中の車内など

パワーユニットのホワイトLEDが点灯すると異常

他の異常は、各ユニットのケーブルのLEDカラーが点灯する

点灯したLEDが復旧しない場合は、カンパニョーロに連絡する

ライドバック機能

バッテリーが切れた場合、転倒時時に外れるRDの衝撃緩和フックを任意で外して好きなギヤに固定できる機能

新型のBBカップは機械式にも使用できるが、旧型は、EPSに使用できない

アクセサリー

FDスティフネスインクリーサー(FD台座を強化するパーツ)

チェーンガード(チェーンフォールプロテクター)新型のクランプバンドには、チェーンガードを取り付けることができる

パーベ走行や調整する時間の無いときに使用する

RDは電子制御部分以外はリペアパーツがあるが、本体は交換となる FDも羽は用意される

リアから調整

アウタートップから二枚目でモードボタン同時長押し(6秒)

ワンタッチで0.25㍉移動する

チェーンの音鳴りと目視で確認

調整が終わったら、モードボタンを押して記憶させる

フロント

インナーローでモードボタン左右長押し(6秒)

インナーローでFDインナープレートとチェーンのクリアランス0.5㍉に調整 ワンクリックで0.1㍉移動する

目視では無理なので音鳴りで判断するか隙間ゲージを使う

調整が終わったら、モードボタンを押して記憶させる

ピナレロ・デローザ・コルナゴ・リドレーはUCIプロチームが使うのでフレームがEPS対応している

ワランティーは九つのパーツを全て同じ店でフレームも併せて購入し、かつその店で組み付けた場合にのみ適用される

これは、全世界共通 ワランティーは二年

サテライトスイッチも将来的に用意される

以上EPSテクニカルセミナーでした。

通常の年一回のテクニカルセミナーは二時間程度なのだが、今回は5時間で午後の部だと終わるの午後9時とかだったのでいつもより構えていったけれども、始まってみると実に洗練された内容で実際に受講者一人一人がEPSのセッティングをやったりと見て・聞いて・触ってと充実したセミナーだった。

二回の休憩、計30分を入れて4時間ほどでセミナーは終了。

聞くと、このEPSテクニカルセミナーは全世界共通の内容らしく、道理でと納得して会場を後にした。

渡された資料は一切なし。撮影・録音禁止。もしかしたら今後typeも禁止されたりして、、、

コンポーネント丸ごと購入しないといけないので\50万とかしちゃうけど、十分その価値はあるように感じた。

っというのは、マイバイクは“OVER COMING”に影響されてサーベロR3TEAMを7900・7950で組んでいるのだがやはりクロモリフレームが良いと思い、フレームをオーダーしようかと考えているところで、コンポーネントをそのまま換装するかコーラスかREDにしようかと考えていたところにEPSテクニカルセミナーを受講して、大きく触手が反応しているから。

問題は、EPSの選択肢に現状コンパクトクランクがない事。確実にラインナップされるだろうが、スプロケ29T選んじゃえばと囁く自分がいる、、、

まぁ、初回分がNRSの様な小さな技術が売り物メインのお店に回されるかどうかだが、、、

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