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2012年1月 2日 (月)

SUPERZIPPを超える新たなるNRS決戦用コンプリートホイール登場

Superenve 2007年一月にNRSのサイトで発表したNRS決戦用コンプリートホイール”SUPERZIPP”。カーボンリムを使った決戦用ホイールだ。

2011年11月までに45セット以上を組み上げ、販売した。

SUPERZIPPの性能はレースでの戦績が物語っている。

数々のロードレースやヒルクライムレースで入賞や優勝。ツールド熊野で区間二勝を含む総合優勝。
全日本選手権U23でトップから3秒差の5位入賞など。

”SUPERZIPP”はカンパボーラをターゲットデザインとしたが、その性能は、Lightweightを凌ぐものだとユーザーレポートで確認されている。

SUPERZIPPは、リムやハブやスポークの調達に慢性的に悩まされて、長い人だとオーダーから納品まで八か月とかかかったり。
昨年など、使用ハブの代理店が八か月間存在しなかった時期もあった。

ハブの供給がストップしている間、通常の作業をしながら新たなるNRS決戦用コンプリートホイールの構想を練っていた。

D-EDGEと言うEDGEcomposite社の45㎜ハイトリムとデュラハブを使いスポークはSAPIM CX-RAYでワンオフで一年前に組んだことがある。

非常に高性能だったのだが、NRS決戦用ホイール掲示板をご覧の方ならご存知かと思うがリム重量195gのEDGE1.25を使い、前後で960g台と言うヒルクラム専用軽量ホイール”960”をデザインしたのだがそのうちのワンセットがヒルクラムレースの前日試走を終えた後、先導車が付いてゆっくりとブレーキを
かけながら下っている最中にブレーキ熱でリムが10角形ぐらいに変形してしまったのだ。

”960”は当然、即販売停止。熱変形した”960”のオーナーには、代品として”SUPERZIPP”をお渡しした。

そんなこともあり、D-EDGEで好感触を得ていたものの、まだ3年足らずしかたっていない若い会社のEGDEcomposite社のリムを使ってこちらから積極的に組むことは無かった。

EDGEcomposite社は、ENVE(エンヴィ)compositeと社名を変えた。おそらくガーミンの商標とバッティングしたためだと思われる。

ENVEになってから、下りは車で下るのでENVE1.25を使い、とにかく軽いヒルクライム用ホイールを組んでくれと言うオーダーが入った。

その時に、代理店に”最近は、ENVEどんな感じ(熱変形とか)ですか?”とさらっと聞いた。

そうしたら、当初EDGE時代は、指定ブレーキシューがスイスストップのイエローキングだったのが最近は、ENVEがオリジナルのシューをリムとセットで付けてきていると。

そんな話は聞いていない。

慌てて熱変形していない”960”のオーナーと”D-EDGE"のオーナーに直ちにスイスストップの使用をやめるように連絡を入れた。幸い、どちらも問題なく使用されていた。

そこで、ある方法を使うと、ブレーキ熱による熱変形を完璧に回避できることが分かった。

SUPERZIPPのバックオーダーを7セット抱えた状態だったとき、新たなるNRS決戦用コンプリートホイール”SUPERENVE”のデザインが決まった。

SUPERZIPPバックオーダー中のクライアントに連絡を入れて、そのうちお二人が”SUPERENVE”の人柱になってくださることとなった。
リムのブレーキ熱問題は、回避できているので後は”SUPERZIPP”を超える性能が”SUPERENVE”にあるかどうかだった。

SUPERZIPPに使用しているZIPP285リムは、リムハイト45㎜で重量340gから350gオーバー。ディンプル加工にトロイダル形状で空力的に非常に優れている。スポークテンションは、マックスが100㎏/fだ。

Superzipp
一方、ENVE1.45はリムハイト45㎜でリム重量は290g~300gアンダー。

同じリムハイトで、重量が50g以上も違うとZIPPのディンプル加工やトロイダル形状の空力的優位など吹き飛んでしまう。

それほどまでにリム重量”50g”の差は大きい。
しかもスポークテンションが120㎏/f~140㎏/fとZIPPよりも高い。

結果、SUPERZIPPと同じ剛性ならば、SUPERENVEはスポーク数を減らすことができる事になる。

SUPERZIPPが24H×28だったのに対して、SUPERENVEは20H×24H。リム単体で50g以上軽いのにさらにスポーク数も減らすことができ、より軽量化と空力的優位になる。

また、スポークがZIPPがノーマルのいわゆるニップルホールからニップルが
露出しているタイプなのに対し、ENVEはインターナルニップルと呼ばれる、ニップルがリムの内部にあるタイプ。

ニップル部分は、ホイールの中でもっとも高速で風を切る部分なのでそのニップルそのものが露出していないインターナルニップルのSUPERENVEは、空力的にもSUPERZIPPより優位に立つことになる。

軽量で、空力がよく、剛性の高いホイール。”SUPERZIPP”が目指して実現していた性能だが”SUPERENVE”は”SUPERZIPP”をはるかに凌駕している。

と言っても、SUPERZIPPの性能が落ちたわけではない。カーボン製造技術の向上と、NRSのあくなき高性能ホイールを求める姿勢が生み出した最速のホイールが”SUPERENVE”なのだ。

”SUPERENVE”の価格は\248500既に10セット以上納品している。

あるオーナーは、土曜にSUPERENVEを付けて単独で走ったら、とにかく加速が楽しくて、いつまでも加速し続けるので脚が売り切れてしまい、日曜のチーム練習では、先頭を引き続け、ペースを落とせと言われたり、練習にならんから先頭交代をしろと言われたそうだ。

既に二回レースで入賞されていてそのうち一回は、優勝したと思って手をあげたら、死角に一人選手がいて、刺されて二位だったそう。

ここで、よく問い合わせのある質問に答えておこう。リムハイトをもっと高いものにできないかという問い合わせが多い。

確認のため、ディープリムが何故にノーマルハイトリムと比べて空気抵抗が少ないかを説明しようと思う。

もともと、ZIPPが38㎜ハイトのカーボンリムを出したのがカーボンディープリムの始まりだ。

それは、通常のノーマルハイトリムが10㎜当たりの所にニップルがあるが、ZIPPリムはリムハイトを38㎜とすることによりスポークを38㎜分カットすることになり、そのカットされたスポークの分、空気抵抗が少ないというのがディープリムの理屈だ。

よく、タイヤを装着した形状が翼断面に近いから少ないと思っているおめでたい人が多くいるがそれは間違い。

また、リムハイトが高ければ高いほど良いと思っている人もいる。

リムハイトが高くなると、確かにそれだけ高速で回転する外周部のスポークがなくなるので空気抵抗は少なくなるがリムハイトが高くなる分、リム重量が増してホイール性能として失うものが大きい。

TTなどで限定された条件で使用するならリムハイトの高いリムも有効であるが、TTで使うシチュエーションなど稀ですべてと言っていいロード走行ではアップダウンや、コーナーの立ち上がりや加減速で、リムハイトの高いリムは重量が足枷となってしまう。

NRSが45mmハイトに拘るのも、バランスが取れているからだ。そうバランス。NRS決戦用ホイールはバランスのとれたホイールなのである。

そうでなければ、SUPERZIPPが45セット以上も売れるわけはないのだ。

一ショップが手組ホイールで売る数ではない。

最近、安価な中華カーボンを使ったカーボンディープリムが多く存在する。

中には、重たい中華カーボンのリムハイトを60㎜にしてしまったため、非常に重たいホイールとなっている。
実際にお客さんが持ち込んだものをテストしてみたが、非常に重たかった。


インプレッションでそのホイールの事を登りでも軽く、オールラウンドに使えるホイールと言うのを読んで設計が古く、10年以上前のアルミ文鎮ホイールから乗り換えていたとしたら、そのインプレッションは仕方がないといえるが、おそらく軽くて剛性が高くて空気抵抗の少ないホイールを使ったことがないのだろう。

そうでないと、そのインプレッションは明らかな嘘となってしまう。

ツールドフランスなどで、山岳でもカンパボーラやZIPP404を使うチームもあるが、あれは体重がありパワーがあるため、少しでも剛性の高いホイールを使いたいためである。

また、カンパやZIPPと違い、ENVEは一切プロモーションをしない。プロは、お金をもらって機材を使うからだ。

唯一例外がLightweightぐらいだ。Lightweightはステッカーをわざわざ剥がしてプロが使うことで有名だが、ENVEもトッププロがステッカーを剥がして、よくレースで使用している。。

”SUPERENVE”はLightweightを超える性能がユーザーレポートで確認されているSUPERZIPPをさらに超える性能。

もうカンパボーラもLightweightもターゲットデザインですらない。

SUPERENVEの前後重量は、1060g~1080g。

448_5

618_11

Ts3パークツールのTS-3を使い、高精度を実現。

SUPERENVEは、その性能を確認してもらうために、試走用をワンセット用意している。

SUPERENVEの体重制限は標準の20H×24Hで86kg。

SUPERENVEは、試走用を用意している。誓約書に同意して頂いて、身分証明書を提示してもらえばOK 。遠方の方は、往復の送料だけご負担いただく。

リム・ハブ・スポークと部材がとにかく高いのと、全て自分一人でやっているので、何セットも組んで置いて置くことはできないが、それでもSUPERZIPPの納期が三か月前後だったのに対して、SUPERENVEは一か月前後となっている。

ホイールのオーダーは、メールでお名前、ご住所、連絡の取れるお電話番号をいただいた時点でお受けしている。もちろん全国発送可。オーダー後のキャンセルは、ご遠慮願っている。

ホイール購入者特典もあるのでお問い合わせを。

¥9800のアップチャージでカンパボス、シマノ11速(現在入荷待ち)にも対応。

スルガ銀行のロードバイクローンもご利用になれます。

※価格・仕様は予告なく変更することがあります。

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