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2011年3月20日 (日)

長野のT林様BASSOリビルド

長野のT林様。お問い合わせをいただいたのは昨年の10月下旬。

NRSのHPを見てバイクをオーダーしたくなったと。ネットで買ったBASSO バイパーにお乗り。ポジションや組みつけに不安をお持ちだった。

とりあえずフィッティング(¥3000)をしてみましょうということで、メールで測り方を伝えて、その結果を教えてもらいセッティングデータを算出してお送りした。

その結果、フレームサイズ的には問題なかったが(シートピラーで調整できる範囲)、ステム長があっていないことが判明。

フレームがサイズは合っていることがわかったので、リビルドをすることになった。リビルドとは、オーバーホールを超える作業のこと。文字通り作り直す。バイクを完全にばらしてフレームの状態にする。そして、フレームビルダーのもとに持ち込みアライメントチェック。狂っていて、修正できるのであれば修正。塗装が傷んでいれば再塗装。以前ALANをリビルドした時、エンド幅が126mmだったので130mmに広げて再塗装してリビルドしたことがある。今でもバリバリ走っている。

BASSOは、三回ほど落車をしているとのことだった。ビルダーの元にフレームの状態にして持ち込んで定盤に乗せてアライメントチェックをしてもらった。幸いアライメントは狂っていなかったが、ビルダーが持っている、完璧にセンターの出たホイルを装着すると左右でクリアランスが違う。チェーンステーがずれている事がわかった。チェーンステーはずれてはいるが、芯は出ているとのこと。普通、チェーンステーのホイルの左右のクリアランスが違っていればエンドを修正して左右のクリアランスを均等にしてしまう。それは、チェーンステーが正しい位置に溶接されている場合には有効だが、今回のようにずれている場合は、エンドをいじることでかえって悪化させてしまう。この辺りは、フレームを治具に乗せないとわからない。ショップレベルでの対応では(フレームを乗せる定盤を持っているショップを自分は知らない)出来ないことだ。

送られてきたBASSO。まずはばらす前に洗車(¥5000)をする。

Basso

結構コテコテに汚れていた。

Photo_3 洗車後。

Photo_4  Photo_5 Photo_6

そして、洗車が終わったらフレームだけの状態にするためにばらす。

スクエアテーパーBBが固着していて外れなかったのでこういうやり方で工具を固定して外した。その前に浸透潤滑剤をスプレーして一日置いた。Bb 案の定、組みつけ時のグリスが劣化していて錆びついて固着していた。グリスは、劣化すると結局グリスを塗っていないのと同じ状態になる。Bb_2 NRSでは10年以上前から、あまり取り外さないところのネジ山にはグリスではなくてロックタイトを使っている。ロックタイトは、グリスと違って嫌気性の接着剤なので、空気が遮断されると硬化して緩みを防ぐ。グリスは、経年劣化するとその役目を果たせなくなり、錆びついたりする。そして今回のように錆びついて固着したりする。昔ながらの組み付けでは、グリスを多用するのがお約束だったのだが。ちなみに昔ながらのショップが使う組み付けに使うグリスは芋グリスと言って一キロ¥500円ぐらい。ロックタイトは、50mlで¥3000以上するし数種類を使い分けなければならない。NRSでは3種類のロックタイトを使用している。ペダルをクランクに固定する時とかには、グリスを使うんだけどね。でも、芋グリスは使わないよ。

ビルダーでのアライメントチェックが完了したのでパーツを組み付ける前にペイントロックを施す。ペイントロックはガラスコーティングと違い、塗装を傷めない。

Photo_7

ペイントロック後。

Photo_8 ペイントロックは、NRSでも最近流行っているガラスコーティングを導入しようと思って調べた結果、かえって有害だと言うことが判明したので、その代わりになるものとして知人からサンプルをもらったもの。非常によかったので、ペイントロックを上回るクリスタルロックを導入した。

クリスタルロックというのは、イギリスのビンテージカーのオリジナルの塗装を守るために使用されているもの。イギリスの気候で半年から一年塗装を守り、光沢を保つ。室内保管の自転車ならどんだけ持つんだよと。ちなみに200mlで¥10万しますw

クリスタルロック処理は、新品のフレームに施工する場合¥5250となっています。今お乗りのバイクに施工する場合は、フレームだけの状態にしてもらって、塗装表面についている汚れを落とす必要があります。NRSでやる場合は+¥5000です。

Basso93

完成重量は、9.3kg。ホイールは http://nrs.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/t105cx-rayf20-c.html 当然チューブラー。タイヤは、ツールドフランスでも実績のあるベロフレックスカーボン。NRS通常価格¥11000で今回は、ホイル購入者特典で一本¥9850。

5700_105

フレームをビルダーにチェックしてもらい、ペイントロック(現在はクリスタルロック)処理をして、ホイルを新しく作り(チューブラー)、グレードアップしたパーツ(ティアグラから105に)を完璧に組み付ける。生まれ変わったBASSOバイパー。

T林さんは手が小さいとのことなので、純正シムをかませた。これでレバーを約10mmバーに近けることができる。

15600 作業期間、約一か月。今回のリビルド代金、しめて¥181588也。

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