« 新潟のK様サーベロ、作業完了 | トップページ | Y様エクタープロトン »

2010年10月 9日 (土)

北海道のY様、D-EDGE

今日はホイール組み。北海道にお住まいのYさん。2007年の6月にメールとか出来ないご友人Nさんの代理でSUPERZIPPをオーダーされた方。その方が、7月にメールで問い合わせてこられてEDGE1.45をデュラハブとCX-RAY(ブラック)でD-EDGEを組んでくれないかとオーダーされてきた。D-EDGEのDはデュラエースのD。D-ZIPPにかけて命名された。

Edge145 仕様リムは、EDGE1.45当然チューブラー。リムハイトは45mm。

リム重量は18Hのフロントが307

リア24Hの重量が300穴が多いほうが軽くなると言うことか。 カタログスペックは295g。しかし、SUPERZIPPに使用しているZIPP285リムはホール数に関係なく330g。まさかホール数によってカーボンの積層を変えているとは考えがたいが、非常に安定している。EDGEリムは、1.25で4本組んだがカタログスペックではリム重量195gだったが、205gから220gと結構幅があった。

Photo_3  Photo_2

ハブ重量は、アルミアクスルやチタンフリーボディーの採用などで十分軽く仕上がっている。このハブは、D-ZIPPでも使っている。ラージフランジさえ作ってくれればSUPERZIPPでも採用するのに。SUPERZIPPに使用しているアメリカンクラシックハブは昨年に入り地味に値上がりを繰り返して、今ではデュラより高くなっている。理由はアメリカではリアハブのROAD205は$230ほどするが、日本では\12000~¥15000ぐらいだった。アメリカと日本との価格差は、単純に生産国からの輸送コストの差。そう、アメリカンクラシックハブは全て台湾メイドなのだ。そのため、アメリカでは輸送コストの分高くなり、台湾に近い日本では安いと言う状態だった。しかし、アメリカのディーラーからクレームがついた。日本でアメクラハブが安すぎると言うのだ。大きなお世話なのだが、それを真に受けた日本の代理店が値上げを繰り返して、とうとうデュラよりも高額なハブになってしまった。それでも、SUPERZIPPにはアメリカンクラシックハブを使い続けるけどね。理由は、ROAD205が現存する唯一のラージフランジハブだから。

話が大きくそれたので元に戻す。

使用するニップルは、専用のインターナルニップル。18H×24Hで42個。1個0.33g。インターナルニップルとは、ニップルがリムから隠れているタイプのことを言う。Photo_5 通常のリムからニップルが出ているタイプと比べて、非常に作業性が悪い。しかもこのEDGEのインターナルニップルは、3/16と言うインチサイズ。カンパなんかのインターナルニップルは5ミリなのでパークツールとかからグリップのしっかりしたニップルドライバーが出ている。しかし、EDGEの3/16インチと言うのは、スケールは忘れたがラジコンカーのホイールナットを締めるのにメジャーなサイズらしく、EDGE1.25でホイルビルド(ホイール組みね)するのに4種類ぐらい工具を取り揃えたが、ボックス部分がでかすぎたり、ハイスピード鋼で作ってあっても所詮ラジコンのホイールナットを締めるだけなので、高トルクで締めることが考えられておらず、イミフなカーボンでグリップが出来ていたりと(滑ってスポークテンション上げれたものじゃない)結局、ラジコン用なのだがグリップにローレーットが刻んであるヤツを使っている。¥1000しないだけあって、すでにEDGE1.25を4本組んだ時点でへたり気味。

使用するスポークはSAPIM CX-RAYブラック。このスポークは90kg以上のスポークテンションにする場合は、スポークプレップが必須。Cxray 今回は、フロント18H×リア24Hでライダーの体重が80kgなので、スポークテンションは130kgまで上げる必要がある。一本¥530のスポークです。最も軽く強度があり、空気抵抗の少ないスポークです。詳しくはlNRSのサイトを参照風洞実験でマビックのキシリュウムのジクラルよりはるかに少ない空気抵抗です。ジクラルスポークが一本¥1000以上するのでCX-RAYはジクラルと比較すると安くて軽くて強くて空気抵抗が少ない最強のスポークといえます。

スポークプレップには二色あるPhoto_4 理由はなんでしょう?わかる人がいたらコメントください。ヒントは、大雑把でアメリカ人らしい合理的な考えからです。

Dedge で、組みあがったD-EDGE初号機(笑)フロントラジアル18H,リア24Hギヤサイド2クロスイタリアン、ノンギヤサイドはラジアル。

ホイル重量はフロントがPhoto_6

リアがPhoto_7 前後合計で1189g!もし、ハブをフロントをアメリカンクラシックMicro58、リアをROAD205で組んだら1000g台のホイールが組める。ZIPPだとスポークテンションがマックス100kgなのに対して、EDGEはマックス150kg(推奨130kg)。ただ、EDGEは1.25で組んだ”960”がヒルクライムレースの試走が終わった後のダウンヒルのブレーキ熱で、溶けちゃって大変な事になったからね~。

溶けちゃった後に、代品で送られてきた1.25リムにはこんな但し書きが付けられていた。

長い下り坂でのブレーキ操作について
カーボンリムは材質上、熱に弱い性質があります。
ブレーキをかけたまま下り続けると加熱でリムが変形する恐れがあります。
下りが続く場合にはブレーキを2~3秒以上かけ続けず、ポンピングブレーキ操作を行ってください。
それが無理な状況では停車して過熱を防いでください“

こんな無茶な、但し書きがリムに貼り付けられていた。EDGE Composite社を紹介したサイトには、もちろんこんなことは書かれていない。SUPERZIPPもD-ZIPPを入れると30ペア以上ホイルビルドして販売したがリムがブレーキ熱で溶けて変形したなどと言うことは、一度たりともない。

今回組んだEDGE1.45を使ったD-EDGEはブレーキ熱で溶けたリムハイト25mmの1.25とは違いリムハイトが45mmあるので放熱面積がある分、大丈夫なはず。なんせ、1.25が溶けた時は(それも前後)代理店から”EDGE Composite社は、まだ創業して若く、今回のような事例は始めてとのことです”と返ってきた。と言いつつ、国内ではNRSが二例目だそうだ。

自信タープリなEDGEを紹介したサイトを見ていると、とても信じられないのだが。後、実際組んでいてリム重量のばらつきは気になるが、インターナルニップルのせいで手間はかかるが、リムがZIPPより硬く精度が高いので非常に組みやすい。

仕上げにSAPIMスポークを使っていると言う証のCxray_2 SAPIMのステッカーを貼って出来上がり。

気になるお値段ですが、今回はワンオフで組んだので部材を(特にスポーク)が高くついたので、SUPERZIPPより一万チョイ高い¥21万です。それでも、人柱価格でお安くさせていただいております。送料は、沖縄・北海道・離島を除いて全国一律¥2500です。

ちなみに、NRS以外のお店でSAPIM CX-RAYを使って、スポークテンションを100kgとか130kgとか上げると、結構スポークに無理をかけることがあります。NRSでは、スポークプレップ以外に、NRS㊙を使って作業するので、他のショップでは実現不可能なレベルでホイルビルド(ホイール組み)いたします。よそのお店の作業は、ほとんど見たことがないのですが、旧来式のニップルレンチ(ニップル回し) を使ってホイルビルドしているとこが多く見受けられます。NRSのホイルビルドは、他とは違う作業ですので次元が違います。じゃないと、20万もするSUPERZIPPが3年間で30ペア売れたりしませんから。

D-EDGEが良い感じで組めたので、北海道のYさんからインプレッションをもらって、良ければSUPEREDGEをデザインしようかなと思いました。

« 新潟のK様サーベロ、作業完了 | トップページ | Y様エクタープロトン »

ホイルビルド」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1411254/37156045

この記事へのトラックバック一覧です: 北海道のY様、D-EDGE:

« 新潟のK様サーベロ、作業完了 | トップページ | Y様エクタープロトン »